不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

注射経過とブラックジャック

【体外3周期目・採卵周期D7】36.52

やっと体温が下がってきた。ていうか、一昨日から急にフツーの経血量になって、D7なのにまだ出血がある。単にリセット開始がぐだぐだだったことが判明。


昨日、神戸出張からの帰りにちょうど大雨で新幹線が止まり、夜20時からの打合せまでに何としても帰京せねばと、一番早く動き出した新幹線のデッキに3時間立ちっぱなしで帰ってきた。


空調で冷えるわ、足はむくむわ、こんなことしてて妊娠なんてできるんだろうか…といろんなものを呪った夜。


さて。無事、4日間の自己注射が今朝で全て終了した。一度神戸の宿泊先で、注射器の空気を抜こうとして、ビューっと薬液を飛ばしてしまい、ちょっと量が減ってしまうというミスがあったほかは、たぶん上手いことできたと思う。


感覚的には何となーく下腹、というか恥骨からビキニラインのあたりが重たいような痛いような。が、このところめいっぱい仕事が忙しくて、あまり体調にかまっている余裕がないし、どこが痛いとかいつもと違うとか、そういうのはイマイチ感じない。


注射の副作用とかも、特になさそうだけど、なんだかいつにも増して体が重いつーか正直太ったなあと…別に治療関係ないけども。なんなら副作用のせいにしなくなるような太りっぷり。ほんと、前からなんだけども。


あとは、明日またクリニックへ行って、採卵日をだいたい確定させられるといいのだが。


ところで、会社は10月人事の内示が始まっていて、どうやらガラガラと大きく組織が変わるらしいというウワサ。期待していた隣の課への異動はボツになったようだけど、上司は変わるようなので、またタイミングをみて不妊治療の話をするかしないか考えないと。


で、今日人事ネタで隣の課の仲良しの同僚とメールしてたら、どうやら彼女、妊娠したんじゃないかと気づいた。


ほんとは8月の夏休み前に一緒に飲みに行ったとき、お酒を控えてたので、そうなんじゃないかなーとは思ってたのだ。その後、夏休み明けに「病院で血液検査して血をいっぱい抜いたからぼーっとしてる…」と言ってたり、今日は10月人事の話してたら「事情があって、業務量少なくしてもらう予定」とか。たぶん、まず間違いなく妊娠じゃないかなと思うのだよな。


彼女は1つ年下で、まだうちのオットの乏精子症が発覚する前に、何の気なしに「同じタイミングで育休とれたら楽しいよねー」なんて話してた仲だった。もしほんとに妊娠だとしたらめでたいけども、やっぱりうらやましいなあ…と思う。


前に聞いてた話から推測するに、彼女は最近子作りを始めたばかりのはずで、もし妊娠がほんとなら、たぶんわりとあっさりできたんだろうと思われる。嗚呼。うらやましい。


思い出したのは、ちょうど土日に電子書籍の『ブラックジャックによろしく』を読んでいて、不覚にもぶわっと泣いてしまった話。不妊治療してやっとできた双子が超未熟児で、お兄ちゃんは生後間もなく亡くなり、弟はダウン症、それを受け入れられない夫婦、って話。


ブラックジャックによろしく』は、むかし紙の本でも読んだけど、その時は大して何も思わなんだ。


改めて読んで、途方に暮れた。自然に子どもを授かる夫婦と、自然にはほぼ子どもを望めないわたしたち。放っておけばできないものを、わざわざ作ってみるってどういうことなんだろう。そんなにしてまで、何を手にいれたいんだろう。


自然に授かるなら考えもしなかったことがたくさんある。その分、人生が豊かになっていると思いたい。