不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

京野アートクリニック高輪訪問記

【8周期目D11】36.49


昨日D10、京野アートクリニック高輪の初診に行ってきた。結果、こちらのクリニックにお世話になることに決めた。


朝9時半の予約。9時10分頃品川駅に到着し、高輪口から出て歩くこと5分くらい。プリンスホテルの敷地に沿って、桜坂というゆるい坂を上る。落ち着いていて静かで、立地はとてもいい感じ。


ちなみに品川は、自宅からは電車で35分。会社からは電車で15分ほど。新橋夢クリニックと比べると、自宅からはやや近く、会社からはやや遠いけど、まあ通えそうな範囲。


クリニックはまだ新しく、とてもきれいだった。院内で呼び出しに使うPHSをわたしとオット、1台ずつ受け取り、まず早々にオットは精液検査へ。


かわいいスタッフの方が、メンズルームまで案内してくれて、室内の使い方まで丁寧に教えてくれるらしい。ちなみに本やDVDのラインナップは、働く女性モノ(CAとか)や人妻系とのことw


オットが戻ると、ほどなく2人揃って理事長の京野先生の診察に呼ばれた。これまでの経緯を簡単にお伝え。


過去の精液検査の結果を見るかぎり、高度乏精子症。泌尿器の診察をしてみて、精索静脈瘤などが見つかれば、手術で良くなる可能性もあるが、そうでなければ顕微受精を進めるのがよいだろう、との話だった。


顕微受精に進むとしたら、いつ頃から開始をお考えですか、と聞かれたので「すぐにでも」と答えると、ご主人がお忙しくてなかなか通えないようなら、顕微受精に必要な検査は今日全て済ませてしまいましょう、と言ってくださった。


忙しいオットにはこういう気遣いが刺さったらしい。オットは午後仕事があり、14時にはここを出たいと伝えたところ、精液が提出済みなら、余裕で終わりますよ、とのこと。


というわけで、2人それぞれ一通りの検査を受けることに。
オット: 超音波検査、泌尿器診察、採血
オマル: 内診、心電図、採血

実は事前に調べた段階では土曜の泌尿器科の診察は午後からということだったので、場合によってはオットはもう一度泌尿器の受診に来なければいけないかも、と思っていたのだが、理事長先生に診てもらえて助かった。

結果、静脈瘤などは見当たらず、原因不明ということだった。それでも何らか治療の手だてはあるのかと思っていたのだけど、やはりそれはないらしい。せいぜい体調を整えて採精に臨むくらいか。

さて、わたしの内診。D10にして、右に29ミリと15ミリ、左に28ミリという巨大卵胞が発見された。これは…と思いながら採血、心電図へ。次周期から顕微に進めるように、感染症なども含めて必要な血液検査は全て行う。中には、噂のAMH(抗ミューラー管ホルモン)検査が含まれている。心電図もとってようやく完了。オットも4本くらい血液を取られていた。

採血が終わったのが11時前だったか。精液検査の結果が出るのを待って、11時半頃再び理事長先生の診察。

この時間になると患者さんも2,3組しか残っていない。全体に、予約制ということもあって待っている患者さんはそれほど多くなく、ゆったりとしていて良かった。

診察では、卵胞が大きいので排卵間近と思われるが、まだ10日目ということはちょっと早すぎるかなあ?と言われたので、前回のものが残っているということはないでしょうか?と聞いてみた。そうですね、その可能性もありますね、とのこと。

いずれにしても、1週間後くらいに排卵したかどうかの確認と、今日の血液検査の結果を踏まえて治療方針を決めましょう、と言われた。

オットの方の精液検査の結果はこれまでで最も悪く。以下、検査結果より。

精子数測定範囲: dish所見
全精液中の総精子数(計算上): 69480
運動率: 7.3%(14/193)
前進運動率: 2.6%(5/193)
奇形率: 66.3% (128/193)

ろ、6万…と数字に驚きつつも、前に進んでる精子がちょびっとでもいて良かった。オットは今週徹夜してるわ、前日も寝不足だわで体調不良も原因なんだろう。あと、根拠はないけど暑くなってきたというのも関係してるんじゃないかな、などとうっすら考えた。精子は熱に弱いというし、オットは尋常でない汗かき体質だし。

というわけで、オットの方は再来週の再審時にもう一度精液検査をするとのこと。

診察が終わり、自動精算機で会計まで済ませると12時過ぎだった。

結論としては、オットもわたしも、このクリニックをとても気に入った。
・スタッフの方々はみなさんとても感じがいい。電話予約でも親身になってこちらの予定と調整しようとしてくれるし、採血してくれた方たちも気さくで素敵だった
・理事長先生は紳士的でとても丁寧。話もわかりやすく、なんと診察後立ち上がって会釈をして見送ってくださった(われわれが最後の患者だったからか?それにしてもそんな先生は珍しい)
・こちらの都合を聞いて無駄なく効率的に進めようとしてくれる。仕事が忙しいわれわれには、これはとてもありがたい
・予約制ということもあり、他の患者さんを見ていても待ち時間は比較的少なくて済みそう。待合ホールもゆったりしていて気持ちよく過ごせる。ストレスなく通えそう

唯一、気になるのは費用面かな。初診の会計は2人で5万近く。これが高いのか安いのかわたしにはちょっとわからないのだけど、上記のような利点を考えると、多少高かったとしてもまあいいかと思える。HPには、費用面は標準的な水準と書かれていたように思う。

そんなわけで、このクリニックに落ち着くことにした。

本日の会計
オマル:
超音波検査(自費) ¥2,100
抗ミューラー管ホルモン検査(自費) ¥6,300
スクリーニング検査(ART) ¥15,750
計 ¥24,150
オット:
血中LH,FSH,T(自費) ¥3,150
超音波検査(自費) ¥2,100
術前検査(心電図なし) ¥9,450
精液検査(自費) ¥5,250
計 ¥19,950
合計 ¥44,100