不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

受精確認。予想外の健闘

【体外11周期目・採卵周期D15】36.80

昨日採卵の後、品川のロイホでランチして帰ろと思っていたのに、うっかりそのまま夏のセールを冷やかしに銀座に寄ってしまい、案の定冷やかしで収まらずとんだ散財をしてしまった上、銀座から丸の内まで散歩がてら歩き通してしまったorz。安静にするという言葉が辞書にないのか、つくづく阿呆なわたくし。

そのせいか(と思いたくないが)、卵巣の腫れを予感させる下腹の鈍痛が前回より強い…気がする…

まあとはいえ初めての採卵の時のように発熱するでもなく、仕事も休めたおかげで普段よりはだいぶ早く床に入れた昨夜だった。

空けて今日の昼。電話が鳴ったのは13時少し前。1,2回目の採卵時は、11時過ぎ頃に電話があった気がするが、今回は遅かった。もしや1つも受精しなかったのでは、という危惧が頭をかすめ、そういう結果も覚悟しておこう…と殊勝に考えながら、一人ランチで野菜炒め定食を注文。ちょうど定食が運ばれてきたまさにその時、電話が鳴った。

結果。
採卵4つのうち、4つ全てが成熟卵だった。予定通り、2つは通常の顕微授精のみ、残り2つは卵子の活性化を行った。結果なんと!4つ全てで受精が確認できたとのこと。

ふおぉ、天晴れ。まさか受精率100%とは。奇跡的だ。

だいたい採卵数中、成熟卵の割合が8割、受精率がオマル家の実績では4〜5割で推移してたもんだから、今回も受精するのはいいとこ2つだろうと思っていたのだった。

これは卵子活性化のおかげなのか? 今回我々が試したのは、顕微受精後の卵子をカルシウムイオノフォアという薬剤で培養することで、卵子の活性化を促し受精を促進させるという手法。

まだまだ新しい治療法で、医師によっても賛否があるらしい、というのはネット情報。重度の男性不妊などで受精率が低い場合に受精率を高める効果が期待できるが、まだ研究途上ともいえる手法のためか、院長先生もあまり積極的には勧めていなかった。採れた卵全てではなく半数に処置をするということや、どちらも受精した場合は通常の顕微授精で受精した方から優先的に移植を行うということが事前に告げられていた。この手法に関しては、まだクリニックもけっこう慎重な構えなのだ。

もちろん、この手法で出産まで至ったケースは何例もあるのだけど、おそらく追跡調査等が十分にできるほどサンプルも多くなく、産まれた子どもに将来にわたって一切何の問題も生じないというところまでまだ証明できる段階でない、ということのよう。なので卵子の活性化には、いつもの分厚い同意書セットとは別に、専用の同意書が必要だった。

同意書には、「患者の意志でいつでも中止できる」的なくだりもあって、うーむもしかしてわたしはけっこうリスクのある選択をしたんだろうか、とも思ったけども。オットに相談したところ、「まあできることはやってみよう」との返事だったので、試してみることにしたのだった。

吉と出ればよいなあ。

さて、4つ全て受精したとなると、このまま培養して金曜にまず3日目初期胚移植。その日の相談次第で、同時に2個移植となるか、2段階移植となるかが決まる。モチロン、2つ以上の卵が順調に分割してゆけば、の話だけども。

2段階胚移植つーのはこれまた未知の手法だったけど、初期胚の移植により子宮内膜を刺激して子宮環境を整え、そこへ着床率の高い胚盤胞を続けて移植することで妊娠率を高めるものらしい。なるほど〜、内膜の薄いわたしにはもってこいなやり方ではないか!と勝手に思ったり。

ただ、さすがに先週から金曜、火曜、また金曜と半休や代休を入れて、さらに2段階移植のために来週月曜のしかも午後に中抜けする、というのは厳しいことこの上ない。幸い仕事がやや落ち着き気味ではあるものの、正直今週なんてまともに仕事進んでないしな。改めて、採卵周期に移植まで行くとなると、フルタイム勤務の会社員には堪えるスケジューリングになる。

せっかく4つ受精したのだから、最善の方法でお腹に迎えたいものだけど。どんな方法がベストなのか、悩ましいな。