不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

6回目の移植

【体外11周期目・採卵移植周期D17】36.79

えーと移植何回目になるんだ?と指折り数えるほどになった今日この頃。早いもので6回目の移植となる。

午前中にクリニックへ行きまず採血、続けて院長先生と移植する卵の相談。

4つ採卵して4つ受精し、本日現在全て分割が進んでいると聞き、まず一安心。状態の良い順に、8分割、7分割、7分割、4分割で、どうも4番手は期待薄と見た。それでも、まだ4つとも生きてることが心強い。

さて、まず2個同時移植するか、2段階移植をするかの決断のとき。結局なにが違うのですか?と院長先生に尋ねたところ、「二段階移植は、少なくとも一方の卵は胚盤胞まで育ったということが確実に言える、というのが最大の違い。初期胚の同時移植では、その後の成長は外からは確認できない」というようなお答え。明快。

これをお聞きして、仕事のやりくりはあるものの、やはり二段階移植を選択しよう、と決めた。胚盤胞になるものがあるかどうかはわからないけども、例え胚盤胞ができなかったとしても、二段階移植を選択した方が、上手くいかなかったときに原因を絞り込みむための情報がより多く手に入るから。

そう決めたところで、次にどの胚を移植するかという相談に移ったのだけど、これはさらに決断が難しいところだった。どの胚を残しても、胚盤胞が1つも残らないリスクはある。院長先生は、一番手の胚は胚盤胞まで育つことを期待して培養しては、と提案して下さった。確かに、二段階移植の理論を考えると、最初に移植する卵の役目は子宮の環境を整えることで、本命は胚盤胞の方ということになる。

もう1つ悩ましい要素は、今回卵子の活性化を施した卵が、この時点で一番手・二番手だったこと。卵子の活性化が吉と出たのかどうか、活性化したものとそうでないもの、どちらがより強い卵なのか、そもそも活性化しようがしまいが受精してしまえば同じなのか? この時点では何とも結論を出しにくい状況なわけで。

結局、悩んでも仕方ない、ということで、先生がおっしゃった幾通りかのパターンのうち、3番手を今日移植し、1,2,4番手を胚盤胞まで培養することに決めた。

この一連の相談で、たぶん正味3分くらい(笑)。内心すごくいろんなことを高速で考えているのだけど、そのわりに結果だけみるとえらい即決だったなと思う。

思えば最初の採卵のときは、状態の悪い初期胚を凍結するか胚盤胞まで育てるか悩みに悩み、しかも初期胚凍結と決めた後も、それで良かったのか…とぐるぐる考え続けたのだった。

今振り返ると、やはりあの時も胚盤胞まで育てれば良かったと明確に思う。さっきも書いたように、胚盤胞まで育つ可能性は低くても、より多くの情報が手に入り、その後の治療に役立つだろうから。わたしの性格や考え方に照らすと、明らかになる情報が多い方を優先すべきなのだと。最初の採卵でそれを学んで、不勉強ながら少しずつ知識も得て、けっこうスパッと決められる度胸がついてきたのかもしれない。

というわけで移植のためリカバリールームへ。卵の状態は先生に聞いたので今日は培養士さんとのお話はなく、ロキソニンを飲んでこの後飲むルトラールとプロギノーバを受け取った後、ほどなくオペ室へ案内された。

先生を待つ間、看護師さんと話していて、培養士さんの話に。

オ「培養士さんって何人くらいいらっしゃるんですか?」
看「10人くらいでローテーションで勤務してます」
オ「そんなにいらっしゃるんですか! 培養士さんというのは、何か試験受けて資格取るんですか?」
看「そうです。国家資格ではないですが。農学部とか、生命工学とかの出身で、細胞の培養を専門に学んで修士を出てるような人も多いみたいです」
オ「農学部! へー! 知りませんでした。面白い」

ちなみに今日の移植を担当してくださった培養士さんはまだお若い青年で、わたしはてっきり培養士さんて看護師さんみたいなもんだと思ってたんだが、農学部だの理学部だのの出身の研究肌?の理系男子!と知ると途端に、「仕事とはいえこんな見知らぬ女の大股開きを見せられて、なんだか不憫…」と思ってしまった。

しかしそれは冗談としても、昨今の不妊治療ブームというか患者の急増で、培養士の需要も増えているのだろうなと思ったり。わりと若い培養士さんが多いように感じるが、そういう背景も関係してるんだろうか。生殖医療に携わる専門家として、きっと皆誇りを持って仕事されているんだろう。

そんな無駄話をしているうちに、先生登場。今回は理事長先生でも院長先生でもない第三の男的な(失礼にもお名前存じ上げず)先生だった。診察ではよくお会いするけど、移植は6回目にして初登場。

培養士さんによると、移植する3番手胚はその後分割が進み、7分割から9分割になっているとのこと。ありがたい!

内膜は9.6ミリ。左右卵巣に腫れがあり、右46ミリ、左50ミリとのこと。腫れてはいるが移植はできるレベルということで、そのまま移植することに。やっぱり腫れてたな、と納得。採卵以降、下腹部が張って卵巣のあたりに軽い痛みもあったから。

卵巣の腫れのせいかどうかは不明だけど、どうも子宮が超音波で見づらい角度らしく、看護師さんが機械の当て方に苦心していたようだ。それでもわたしを心配させまいと明るく声をかけてくれる看護師さん素敵(^з^)

モニターで見た胚は、素人目にはフラグメントもあまり多くなかったような。先生も「良さそうな卵ですよ」とおっしゃってたけど、もしかして皆に言うようになってるのかな、とも思ったり(^◇^;)

終了後、さっさとクリニックを後にして出社。ほんと今週は一週間があっという間だった。どうもほんとに卵巣が腫れてて、下腹部の張りが気になるので、明日はいつもの筋トレ先生のレッスンに行くのは自粛しようと思う。

本日の会計
¥97,200
クリニック累計
¥2,458,500