不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

親へのカミングアウト

【体外18周期目・調整周期D6】未計測

一昨日は実家の父と弟2人、甥っ子と新年家族会議を執り行った。

20代で実家を出て以来、長い休みにもほとんど帰らないのが慣例になっている。実母は10年以上前に亡くなり、その後還暦を前に父親は再婚した。弟2人も独立して家庭を持っているのだけども、全員実家に寄り付かないため、家族仲が悪いわけでもないのに放っておくと全く会わないまま過ごしてしまう。

そんなわけで、我が家族は2,3ヶ月に1度のペースで適当な場所に集まり、ご飯を食べながらの家族会議を開催している。

新年ということで小学生の甥っ子もお年玉目当てに参加。仕事後、築地の寿司屋で宴会となった。

実は昨年結婚したばかりの下の弟が、最近別居する事態となり、メインの議題はその件。父には心配をかけたくない弟は、詳細を語らなかったけれども、父は少なからず衝撃を受けていた。

で、ため息とともに「オマルのところは上手く行ってるんだな」と探りを入れてきた父。

実はこれまで、不妊治療の件は親にオープンにしていなかったわたしとオット。双方の親はきっとソワソワして待ってるんだと思うのだが、気を遣ってダイレクトに尋ねてもこないので、ずっと言う機会を逸していたのだ(そんなわけで、オットのお母さんには未だに言っていない)。

弟のマズイ話の後に追い打ちをかけるようでアレだなとは思ったものの、言うなら今だ!とばかりにカミングアウトした。

オ「いやー仲はいいんだけど、うちは不妊治療してんだ」
父「えっそうなのかーいつから!?」
オ「本格的な治療は、1年半くらいかな」
父「1年半も…」
オ「そうそう、高度な治療が必要でさ、専門の病院で」
父「大変だなあ。お金もかかるんだろ」
オ「めっちゃかかるよー」

で、ひとしきり男性不妊と顕微授精について解説。父はふんふんと聞いているだけで、特にコメントもなかったけども。そこは予想通りで、色々余計なことを言わない人である父はやっぱありがたいなと思う一方、話しているとやはり、あー期待を裏切ってるのかな、と思ってしまった。

下の弟にはたまたま年末に会ったときに先に話しておいたのだけど、「そういえば、男性不妊の治療に助成金が出るってニュースでやってた」と教えてくれた。

後で調べてみたら、東京都が男性不妊の治療費を助成する取り組みが今年から始まるらしい。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015010602000133.html

対象が男性の治療費だというけど、外科的な処置が必要な閉塞性無精子症と違い、うちのオットは原因不明。だから特別オット本人に施している治療はないのだけど、そういう場合でも助成金を申請できるのか、そもそも年齢制限はないらしいけど、所得制限は相変わらずかかっているのか。記事を読んでも、東京都のサイトを見てもまだよく分からない。

ちょっとでも金額負担が減るならありがたいのだけど。

脱線したけど、そんなわけで父にとってはやや波乱含みの年明けとなった。私はとりあえずカミングアウトできて、少し肩の荷が下りた感じ。しかしオット母に話すのはいつになることやら、だ。オットもいずれ話さないと、と機会を伺っているようだけど。