不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

8回連続陰性判定とERA

【体外23周期目・移植周期D33】36.78

βhcg<0.1だった。HAHAHA〜 やったねお休み挟まず移植できるねヽ(;▽;)ノ

と心の中で泣き笑いしてたら、院長先生曰く、

「これが戻した胚。いい胚だったんですけどね。そこで1つご提案ですが」

と渡されたのはERA(子宮内膜着床能検査)の説明書兼申込書。院長先生が簡単に説明してくれた。

子宮内膜の組織を採取して、その組織の遺伝子パターンから着床に適した時期なのかそうでないのかを調べる検査。つまり、噂のインプランテーションウィンドウの検査ってことだ。

わたしはこれまで主に、リプロダクションクリニック大阪の先生のブログで、このインプランテーションウィンドウに関する知識を断片的に仕入れてた。インプランテーションウィンドウというのは確かに実在するらしいということや、何回移植してもほとんどかすりもしないわたしは着床不全なのかもしれないということは少し前から気になってはいた。

院長先生は続けて、検査費が高額なことと、検査結果が出るのに時間がかかることを教えてくださった。

検査費は¥165,000。しかも、1回目で万が一Non Receptive、つまりウィンドウがズレているとわかると、今度は時期を特定するために再検査をするという。その2周期目費用が¥147,000。

確かに安くはない。そして最大で2周期潰れてしまう。

院長先生「検査をする場合はその周期の移植はできません」

オマル「(うーん、次もすぐ移植する気マンマンで来たのに、想定外の展開)ではオットと相談して」

院長先生「そうですね、高額なので。検討ください」

オマル「質問してもいいですか? 昨年同じ凍結胚盤胞移植をして、少しですがhcgの反応が出たと思います。それが出たということは、着床できるということなのかと思っていましたが、違うのでしょうか?」

院長先生「ああ、そうですね。この着床できる時期がずれているとすると、その時のようなごく初期の流産の原因にもなっている可能性があるということです」

オマル「なるほど。他に、抜本的に何か手を打てることはないのでしょうか?」

院長先生「本来ならば受精卵が良いかどうかわかればそれが一番いいのですが、わからないので。もう一つは、子宮内膜を意図的に引っ掻いて傷を作り、わざと炎症状態にするという方法もあります。これも、移植の前周期に実施します」

オマル「先ほどの、内膜の組織を採取して検査するというのとは別に、ですか?」

院長先生「そうですね」

それも確かに、前述の医師のブログで読んだ記憶があった。内膜に傷を作ると、炎症箇所から生じる蛋白物質が何だか良い働きをして妊娠率を上げるとか。やってみる価値はありそうな。

結局のところ、こんだけ移植して(と言っても胚盤胞は新鮮1回4AB、凍結4BB×2回の計3回だけど。しかしグレードは悪くないのに)着床しないのは何故なのか。

1つは受精卵の染色体異常の可能性、1つはインプランテーションウィンドウの問題である可能性、そして不育症の可能性。

しかし、仮に不育症気味だとしても、もう少しβhcg反応が出てもおかしくない気がする。やはり可能性が大きいのは染色体異常、次いでインプランテーションウィンドウ問題か?

夜、オットと緊急会議。

まず、オットときたら今回が何回目の移植かすら覚えていなかった。その上、話しながら「オマエの話はよくわからん。いくら医者だからって、ブログに書かれてるような情報とか信頼できるのか?」となぜか上から目線。

これにはカチンときたともさ。

つーか、負担かけて申し訳ないとか言いつつその当事者意識の薄さが腹立たしい。わたしが何か言えば、そんなんじゃ分からないと言い、一般的にはこうらしい、と教えるとネットの情報はアテにならないと言い、それならとネット情報抜きで院長先生の言葉通り話すと、あれはどうなんだこれは調べられないのかと言う。

「…自分で調べろよ(♯`∧´)」

あまりに悔しくて、途中で話し合いを放棄しかけてしまった。

とにかく、間も無く費用500万に迫ろうかという京野アートでの治療なわけだけど、これ以上あまり無駄なことはしたくない。

結論としては、次回診察にオットも同行し、これまでの結果からの所見と今後実施し得る検査を、2人で先生にもう一度聞いてから決めることにした。

ところで、もう一点気になっていた、凍結胚盤胞の移植順についても院長先生に質問してみた。

オマル「今回、4月に採卵した6日目胚盤胞を移植しています。5日目胚盤胞があるので、そちらが先かと思っていたのですが」

院長先生「(電子カルテの、おそらく凍結した胚盤胞の情報を見ながら)そうですね…5日目か6日目かは、あまり結果に差はありません」

オマル「そうなんですか。次に移植するのはどれがいいんでしょう」

院長先生「それも大事ですよね。残りは同時採卵の3つなので、時期が同じ場合は5日目胚盤胞と6日目胚盤胞を比べるとやはり5日目の方が良いでしょう」

うーん、なんか釈然としない。その説明は、何となく辻褄は合っていても、積極的に今回の移植に6日目胚盤胞を選んだことの理由にはなってない。

ちなみにいずれも4BBの胚を優先しているかのような口ぶりだったので、そもそも4BBが先か、6BBはダメなのか、と聞いてみたところ、「6BBでもいいですね」というちょっとモヤッとした答え。うーん、そうなのか?(ー ー;)

基本的に専門家の言うことは信じようと思ってはいるけども、治療歴が長くなってくると、何だか細かいことか気になってくるものだ。

いずれにしても、オット曰く我々の治療はもう隘路にハマり始めている。通り一遍の治療ではダメで、さらに複雑な治療になってくるんだとしたら、そこまでやるかどうかは考えるべき時なのかも。

確かに、これ以上続けたら止めどきを見失いそうな気もする。全く苦労せず授かる人と比べて、ここまで時間とお金と労力をつぎ込む意味が、果たして本当にあるんだろうか?

考えても仕方のないことを、ぐるぐる考えてしまう。この時間もコストも、人生の無駄でないと思いたい。

本日の会計
¥0
クリニック累計
¥4,606,490