不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

BT21日目 胎嚢確認

【体外26周期目・移植周期D45】36.96

診察日。無事胎嚢は確認できた。

が、いくつか気になることがあり、何とも言えない不安感に、気持ち悪さも相まってテンション低く早めのランチ中。

まず、内診で確認された胎嚢は14.8ミリ。やや横長の黒い袋がハッキリと見えた。袋の端に、白くキラキラっとした点滅が何度か見えたような気がして、あれが胎芽だか心拍だか、それらしきものだったらいいなと思ったけど、先生は何も言わず。かなり長いこと、エコーの角度を変えて子宮全体と卵巣を確認されたけど、結局「まだこの週数だと心拍は見えなくて大丈夫ですから」と言われて終了。

胎嚢も思ったほど大きくないけど、そして噂に聞く卵黄嚢とやらも見えないけど、大丈夫なんだろうか。エコー写真をもらってとりあえず問診を待つ。

今日は内診も問診も、わたしは初めましての女性の先生だった。気さくな感じの。

まずhcg値。先生によると、前回BT9日目に225だった血中hcg値が、本日BT21日目、5w5dで、32050。さ、サンマン…?

聞き間違いかと思ったけど、電子カルテをのぞくと確かにそう書いてある。まじか。先生は、「妊娠のホルモンはしっかり出ていますね」と。

昨日の朝、一度出血があったことを伝えてみる。

先生「初期の出血がある場合、エコーで胎嚢の周りに血が溜まっているのが見えることが多いけど、それはとくに見られないし、hcgも高いので、今のところ流産の兆候というわけではないようです。妊娠初期の出血はたまにあることなので、あまり気にしなくていいと思います。今は止まっているということだし、この後さらに出血しそうな様子も今のところ見られません」

オマル「そうですか…安心しました」(脱力しすぎて涙目)

先生「胎嚢が確認できて、hcgも十分出ているので、まずは一安心というところです。あとは6〜7週に心拍が見えればさらに安心です」

オマル「もしまた出血やら腹痛があったら、仕事を休むなど考えたほうがいいですか?」

先生「お仕事にもよりますが、デスクワークならまず問題ないと思いますよ。あまりに腹痛が酷い場合などはもちろんお休みされたらよいと思いますが。あと、止血剤というのが市販されていますが、妊娠初期の出血にはあまり効かないと学会などでも言われていますので、そういうお薬は必要ありません。それから、寝ていた方がいいからと寝たきりになってしまうと、かえって血栓などのリスクになりますので、寝たきりにはならないように。適度に動いていた方がよいです」

オマル「ほほーそうなんですか。わかりました」

次回診察は約1週間後。またエストラーナテープとルティナス膣錠が処方されて本日は終了。ちなみに看護師さんからのお薬処方時に電子カルテをのぞいたところ、ホルモン値は下記の通り。

E2 1129
P 15.0
hcg 32050

やはりこのhcg値が高すぎるんじゃないかという気がしなくもない。10万以上で胞状奇胎が疑われるらしいけど、検索しても同時期のひとは1万に満たない数値で、8000とかでも高すぎると怯えてる人がいた。3万て…

で、hcgが高いわりに、胎嚢が小さいのではないかという気もしている。胎嚢は1つだけだったから双子ではなさそうだけど(しかしその可能性もあったりするのだろうか…)。

しかもよく見るとE2もやけに高いような気がするが、気のせいか。もうE2なんてあまり関係ないのかな…

状況が進捗するたびに、新たな懸念事項があぶくのように発生する。こんな落ち着かない日々が続くのかと思うと、仕事にならない…

本日の会計
¥20,360
クリニック累計
¥5,149,550

BT20日目 出血((((;゚Д゚)))))))

【体外26周期目・移植周期D44】未計測

朝、歯を磨いていたら子宮の中をキリキリと針で突かれるような痛みが3秒ほど続いた。痛いと思ったものの大したことはなかったので気にせずにいて、そのままトイレに行って仰天した。

出血が〜((((;゚Д゚)))))))

量は、10〜20ccほどか。オリモノシート全体に拡がるくらいの量の、鮮血、とまでは行かないけど赤に近いピンクの液体。つか、白い膣錠が溶けたせいでピンクになってるんだとすると、モトは鮮血なんじゃないのーこれーちょっとーーー!!

移植からここまで約3週間、妊娠継続していれば本日は5週4日目。

これまで一滴たりとも出血がなかったので、正直油断してた。急にくるんだなこういう落とし穴。

狼狽してオットに出血を伝えるものの、先方は「初期の出血はよくあるって、書いてあったじゃーん」とのんびりしたもの。そうか、まあそんな慌てるほどじゃないのか? いやでも、とパニクり気味のわたし。

いったん身支度を整えた上で、「妊娠5週 出血」でぐぐる。切迫流産で入院絶対安静という人もいれば、ただ経過観察と言われただけの人もいて、もはやよくわからない。が、今回は出血も腹痛も一瞬で、その後症状が続いていないことを考えると、基本的にはすぐに病院に行ってもあまり意味はなさそうだという判断に行き着いた。

何しろ今朝は午前中に客先のアポイントがあって、病院に行く余裕はない。最悪アポキャンセルも考えたけど、これはそこまでするような重症じゃない、たぶん。

そこまで結論が出た時点で、わたしはとにかくさっさと家を出ることにした。アポの時間にはまだ余裕があったけど、出血がこれ以上ひどくならないように、できる限りゆっくりソロソロと歩いていくことを考えると、早めに出るにこしたことはない。

というわけで、腹をくくってアポへ出発。途中、電車の中でやたらと気持ちが悪くなる。3,4日前から、特に午前中は妙に胃がムカムカしていて、これがいわゆるツワリの始まりか?と思っていたところ。ちなみに、空腹になるとムカムカするという、うわさに聞くところの食べヅワリの症状。

アポ先の最寄り駅に到着し、フラフラとコンビニに入る。お腹が空いてムカムカするけど何か食べる気も起きず、とりあえずミネラルウォーターを購入。コンビニのコーヒーの香りにオエッとなる。コーヒーや揚げ物の匂いがやたら鼻につく。

水を飲みながらアポ先のビルでまずトイレへ。おそるおそる下着を見ると、装着した生理用ナプキンには朝の出血の残りが少しだけシミのように残っているだけだった。出血はいったん止まった模様。腹痛もないので、すぐさま病院に駆け込む必要はやはりなさそうだと安心する。

念のためクリニックに電話してみたけど、アポ前に3度かけて3度とも混み合っていてつながらず。まあ明日通院予定だし、とりあえず今日は早めに帰って安静にしようと決めて、仕事を片付けることに。

この時期の流産はもう仕方のないことだ、と割り切って半分諦めた気持ちで仕事をし、19時前に会社を出た。ああ、産休いつからとるか、とか妄想を膨らましてたけど、流産の可能性もあるんだな、と何だか打ちのめされた1日。明日、無事胎嚢確認できるのか、またゼロリセットになるのか。神のみぞ知る。

BT13日目 ダメ押しクリアブルー

【体外26周期目・移植周期D37】36.80

クリニックで陽性判定をもらってから4日目。祝日に出勤した分の、本日代休日。4日ぶりに朝イチ尿でクリアブルーを試してみた。

終了線が出る前に判定ラインが見え、みるみる濃くなって終了線より濃いラインがはっきり出た。4日前より濃くなっているのは確かで、それだけでも少し安心できた。少しだけど。

が、基礎体温がちょっと下がるとか、しばらく便秘気味だったのが、2日続けて便通があったとか(冷静に考えたらいいことじゃないか)そんなことにやはりビクビクすることもあり。なかなか落ち着かない日々。

他のブログでよく見るような、着床した周期の体調みたいなことを記録しようにも、実は大した体調の変化はなく、「今周期はこれに気をつけました」的なネタもない。なんなら8,9月は今年イチ忙しかったんで、移植前のストレス状態はきっと決して良くなかったし、食生活だってとても規則正しくバランス良しとは言えなかった。

ちなみに今回移植した卵は2月に採卵したものだけど、その時だって、地方出張先で風邪ひきつつも付き合いで遅くまで飲まざるを得ず風邪をこじらせ、セキのしすぎで肩こりを悪化させた挙句、肩こりから来る頭痛で嘔吐して夜間救急外来に駆け込んだという、何ともヤバい周期だった。

今さらながら思ったのは、ほんとに妊娠って人の意のままになるものじゃないんだなということ。努力してできるわけでもなく、何かに気をつけたらいいというのもなく、正解もなく、ただただ、気の遠くなるような偶然の繰り返しの上に運良く出会えるかもしれないくらいの、なんて不確実で不安定で残酷なものなんだろうと。

でもそういう厳然として神秘的な、人間にはどうにもできない領域のことだからこそ、願ったり信じたり、これは試練だと捉えたりそれでも前向きにいこうと決めたりと、客観的には何の意味もないただの出来事に、自分で意味を見つけていくというのが大事なのかもしれないと思ったりする。

ちょうど9月末までで、足掛け5年やってた手持ちの中で一番大きいプロジェクトがついに終了した。今抱えているもう1つの大きめなプロジェクトも、来春にいったんの決着を見る予定。本当にただの偶然なのに、ああこれこそベストなタイミングだったのかもしれない、と少しだけ思えてきている。

BT9日目 判定日

【体外26周期目・移植周期D33】37.02

午前中にクリニックへ。血液検査の結果、

血中HCG値 225mUI/ml。

「着床はしていて、値もちゃんと出てますね」と先生。もう、嬉しいというよりホッとしたというか脱力したというか、はぁぁぁ、とため息が漏れてしまった。

実は今朝、朝イチ尿で再度クリアブルーを試していた。尿をかけてすぐ、終了線より早く判定ラインが見え始めたので、一昨日よりも反応は速くなっているようだった。ラインの濃さは、4,5分以内に撮った2枚の写真を比べると一昨日よりややハッキリしている。まだ終了線よりは薄いけども。

その朝イチの実験でだいぶ勇気づけられはしたものの、いざ先生の口から結果を聞くとなると、過去8回にわたる死亡宣告がトラウマのようにアタマをよぎって、直前までビクビクしてしまった。

次は胎嚢確認だそうで、提示された診察日は2週間弱先。そんなに先まで診てもらえないのか、とびびる。なんなら毎日でも血液検査したいくらいなのに!しかしもう後は卵の生命力を信じて腹をくくるしかないのか。

問診室を出る間際に、看護師さんに小さなメモを手渡された。

hcg値、4週0日という今日の週数、そして出産予定日が書かれたイラスト入りのメモ。何これ嬉しすぎる…(つД`)ノ と頭がぼーっとしてしまった。

さて、とは言え気になるのは、どうも黄体ホルモンの値が良くなさそうなこと。先生曰く、やはり補充が必要な数値なので、8週くらいまではホルモン補充していきます、と。で、薬はルトラールからルティナス膣錠に変更になった。エストラーナテープも継続。

ちなみに内診の結果、内膜は14ミリと言われたけど、どうも子宮が変な方向向いているのか、何度も角度を変えて内膜を探られたのが気になる。そんなん気にしてもしょうがないのだろうけど、もう超ちっさいことまで全てが気になる!(>_<)

薬を出してくれた看護師さんも、まずは良かったですねーhcgしっかり出てますよ、と言ってくれた。BT9日目でだいたい100あれば良いと言われていると。それは事前に調べてあったけど、やっぱり看護師さんの口から言われると安心するもんだな。

次の診察日まで何かあったらどーすればいいんでしょう、とすがりついてみると、ちょっと笑って「出血とかですか? そしたらお電話ください」と。よくあるのは出血と腹痛。そうなったら安静が一番です、と。運動もやめた方がいいですね、と確認して、しばらくピラティスを休むことに決めた。どうせ移植してからは行ってなかったのだし。

オットにLINEすると、「つまり妊娠したってこと?」と何とも間抜けな返信が来た。コノヒトは一昨日クリアブルーで陽性が出た時も同じことを言ってたのだそういえば。まだまだ油断はできないと、オットも慎重になってるのかもしれない。

でもまずは、このクリニックに2年3ヶ月、タイミング法で通ってたクリニックを加えると3年近くの治療歴で初めての妊娠陽性判定につながった、生命力の強い卵に感謝したい。移植時はぶさいくだと思ってごめん… しかも転院先に浮気したりして超ごめん… 頑張ってお腹に潜り込んでくれて本当に嬉しい。

本日の会計
¥19,200
クリニック累計
¥5,129,190

BT7日目 クリアブルーで初の陽性

【体外26周期目・移植周期D31】36.93

今朝、朝一でフライングを決行したところ、なんと! クリアブルーで反応が!

夜に会社の歓迎会があり、酒を飲むか控えるか決めようと、残っていた検査薬を使ってみたのだった。

正直、全く期待も予想もしておらず、寝ぼけた目をこすりながら、あれなかなか検査薬に尿がかからんなー角度がイマイチか…とかトロトロ検査して。あぁまた真っ白の窓を見てショックを受けるのだろうな、と思いながら検査薬を見ていると、尿をかけ終わってすぐ、終了線が出た直後に、わりとハッキリした青いラインが!

生まれて初めて見る陽性ラインに、しばし呆然。夢の続きかもと思い、オットをたたき起こしてクリアブルーを見せてみた。確かに線があるね、とオットに言わせて、夢ではない!と確認。

青い線は、終了線よりは薄いものの、太さは同じで、目を凝らさなくてもハッキリ見える。クリアブルーは不良品も多いと読んだことがあるけど、商品の不良でなければ、少なくともBT7の今日現在、hcgが出ているということだ。

もちろんここから先に進めない例なんて山ほどあるよな、と期待を押しとどめつつ、それでも初めて見られた陽性ラインだけで、今は十分に気持ちが高揚している。

BT4日目 転院先探索とオット母へのカミングアウト

【体外26周期目・移植周期D28】36.96

BT4日目。体調はいつもの移植時と変わらず、下腹部に多少のつっぱりがあるくらいで、もはや判定待ちでも無になれるほど、自分の知覚を信用しなくなったわたし(-_-)

さて、少し前から考えていた転院を本格的に模索すべく、昨日都内の某クリニックの説明会にオットと共に参加した。

なかなか良かったので、転院先候補としてひとまず決定。試しに初診の予約ができるかとコンタクトしたところ、他院で治療中の間は診察できないとのお答え。考えてみればごもっとも。まだ前のパートナーと別れてないのに付き合って、と言ってるようなもんか。

というわけで、問題は残る2つの胚盤胞だ。先日いただいた非公開のコメント読んだりしていると、やはりあまりのんびり構えずに、卵を残してでも次周期から転院してもいいのではないか、とオットとは話している。

しかしそれでは2つの卵を見捨てるようでダメな母かしら、とも思うし(いや実のところそんなに卵に思い入れないんだけど、なんか自分が非情なようで後ろめたい…)、でも今のクリニックでやれることはやり尽くした感があって、500万超えが現実となった今、時間もお金もあまり無駄にしたくない。

一方で、とか言ってる時点で、先週お腹に戻した卵に失礼だよねと思ったり。なんか全然卵が生きてる気配しないんだけど、とりあえず判定までの1週間は先のこと考えるのやめた方がいいのか。しかし、今たまたま仕事が落ち着いたところで、いろいろ調べるなら今なのだけど。悩ましい。

ちなみに昨日知ったのだが、オットがいつのまにかオット母に男性不妊をカミングアウトしてた。お母さんに、やや遠慮がちに「子どもはできない?」と聞かれて、治療中だとオットが答えているつい最近のLINEのやりとりを見せてもらった。「まあ夫婦だけで楽しく生きる人生もいいよ」とお母さん。さばさばした人で良かった。

確かに、500万という数字を見るとなかなかヘビーなものがこみ上げてくる。なんか、自分だけが不要な遠回りをあえてしているような気持ちになる。その時その時で納得して進めてきたはずなのに、気づいたら判断間違ってたのか、もしかしてわたしはアホなのか、と落ち込みそうになる。やばい。

だけど昨日の説明会でいい話を1つ聞いた。「不妊治療は継続することがいちばん大事」。詳しくはいろいろ意味合いがあったんだけど、単純なことなのに意外と軽視してた視点で、なるほどねーと思ってしまった。

焦ってもしょうがないとか、いや多少焦るべきでしょとかいろいろ行ったり来たりしてしまうんだけど、落ち着いて自分のやるべきことを決めて、成果が出るまで着実に積み重ねていくしかないのは仕事と一緒なのねと思う。

9回目の移植

【体外26周期目・移植周期D24】36.72

一昨日SEETを実施、本日無事胚盤胞を移植してきた。通算9回目、凍結胚盤胞の移植は3回目になる。

培養士さんによると、移植したのは4BB(5日目か6日目か聞き忘れたー…)で、融解したところすぐに収縮から回復して拡張してきたので、わりと元気の良い卵だと。ただ、拡張が速すぎて透明帯ギリギリまで大きくなったためにAHAができず、再度人工的に収縮させたとのこと。

写真を見ると、確かにめっちゃ縮んでる… 大丈夫かコレ、と素人ながら不審に思うほど縮こまっていらっしゃる。過去2回の凍結胚盤胞移植では、5BBの透明帯から出かかった状態(ダルマ)になっていたのに、移植直前にもう一度見ても、やはり透明帯からの脱出は始まってなかった。しかもなんか、気持ち色が黒い?てかグレー?みたいな。

カテーテルで吸い込む前にオペ室のモニターに映った画像についても、院長先生は特にコメントせず。前に「キレーな胚」って毎回みんなに言ってるんだろーと思ってたけどそうじゃなかった! やばい、今回不安すぎる(つД`)ノ

内膜は9.5ミリで、まあセーフなラインだった。あとは無事お腹にくっ付いてくれることを祈るしかない。

D22の会計
¥21,600
本日の会計
¥183,600
クリニック累計
¥5,109,990