不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

風疹ワクチンと同窓会

【体外1周期目D5】36.47


※クリニックを移って体外受精に臨むにあたり、周期を体外1周期目とカウントすることにした。


8周期目は27日でリセットした。かつてない短い周期であった。なんでだろ。


で、生理になったらすぐさま行こうと思ってたのが風疹の予防接種。クリニックで自治体の補助があると聞いたので、S区のサイトを調べて対象の医療機関を確認し、昨日の午前中、近所の内科に行ってきた。


今は風疹のみのワクチンが切れていて、はしかとの混合ワクチンになるという。「それでもいいですか」と受付の人に聞かれて、困ってしまった。はしかの混合ワクチンでいいかどうかなんて、わたしに聞かれたって判断できないつーの。「それで良くない場合はあるんですか?」ときくと、ごにょごにょとよくわからない返答。


まあみんな受けてるわけだし別にいいか、と気にせず接種することに。費用は13000円。5000円が自治体から助成されて、自己負担は8000円。


すぐに診察室に呼ばれ、ラフなポロシャツ姿の先生が目にも留まらぬ早さで注射をしてくれた。予防接種なんて久々でビビっていたら、なんと信じられないほどのほぼ無痛注射。名人か、この先生。ここは小児科がメインなので、子ども泣かさないテクニックなのかもしれない。


飲酒、入浴も問題ありませんとのこと。よかった。昨日の夜は、中学の同窓会だったのだ。ネイルサロンに寄ってから、地元の駅へ。同窓会会場の居酒屋に向かう。


中学を卒業して20年余り。懐かしい担任の先生と当時の話をしたり、すっかりオッサンになった男子と互いの結婚生活を愚痴り合ったりw 遅くまで、いろんな人と飲んで話し込んだ。


地元は結婚が早かった子も多くて、出席者のほとんどが子持ち。既に小学生になってるような子どもを持つ子たちとは、何の話でも気軽にできるんだけど、不思議なことに、出産したばかりの友達の話を聞くのがなぜか苦痛で苦痛で、ついつい避けてしまった。


地元の友達のなかでもずっと仲の良かった友達が2人、去年の秋から年明けに相次いで1人目を出産したのだ。もちろん、昨日の同窓会よりも前にお祝いも送り、赤ちゃんにも会っていて、普段から交流はあるのだけど…


そのうちのひとり、かつてとても仲の良かった友人が、最近のわたしの鬼門なんだな。


3年前、結婚と同時に旦那さんの転勤で彼女が地方に引っ越したので、頻繁には会っていないのだが、それでも里帰りすると必ず連絡をくれるくらいには、仲の良い友達で。


だけれども、少し前からわたしは彼女から発される「わたし幸せなの」光線に辟易している。なんと言うか…女であることについて何の屈託もなく、「愛されて結婚して子どもを産んで、子どもが小さいうちは一緒にいてあげることが女としての幸せであり義務」と考えているような、典型的女子。


彼女の前では、結婚していない女子や子どもができないカップルは「かわいそうな人」になってしまう気がして、わたしは結婚前も、子どもがなかなかできない今も、彼女の前に立つのが辛いのだ。アホみたいだけど、そうなのだ。だから昨日の同窓会でも、彼女と少し離れて座り、できるだけ当たり障りのない会話でやり過ごそうとした。


彼女の前では、結婚していないよりは結婚していることが、子どもがいないよりはいることが、愛するよりは愛されることが正解であり、真理であり、幸せである、ということになる。なってしまう。


その、窮屈な価値観。何の疑問も持たない無邪気な女子的価値観と対峙すると、地味に痛めつけられる感覚がある。被害妄想じみているけど、ハンパない違和感を感じる。


彼女は、お母さんに預けてきた息子がぐずって大変らしいので、と言って早めに帰っていった。その言動、言うときのトーンや表現や表情の1つ1つが、「母として子どもの側にいてやらないといけないわたし」の押し売りのように思えて、我ながらひどいと思うけれども、そんなら来なければいいのに、とすら思ってしまって。自分の黒さにちょっと驚いた。


同じ学校で同じ制服を着ていた一人ひとりが、大人になって違う道を歩いている。当たり前のことなんだけど、あまりに遠く隔たってしまったと感じる子もいて、それはきっと仕方ないことなんだろう。


この先、子どもを持たない人生になるとしたら、彼女とずっと友達でい続けることはできるのだろうか。いやそれよりも、わたしも子どもを産むことができたら、彼女みたいに振る舞うようになるのだろうか、とふと思ってしまった。


本日の会計

¥8,000

累計

¥61,460