不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

2回目移植もorz

 【体外6周期目・移植周期D36】未計測

さすがに期待ゼロで迎えた判定日(昨日)は、結果を聞いても「やっぱりか」くらいの感想。

 

今回は検査薬も手元になかったので全く事前に結果はわからなかったけど、体調には何の変化もなく、ダメだったのだろうというのは感覚的に明らかだった。

 

着床だけでも、と思ったけど、それもナシ。原因が乏精子症だけなら、着床ぐらいしても良さそうなものだけど、と考えると、やっぱり私の側にも原因はあるのだろうと思わざるをえない。卵子の質が悪いとか、着床しにくいとか。

 

院長先生が言いにくそうに結果を伝えて下さるのが、何やらこちらも居心地悪かった昨日の診察。とりあえず、続けて次周期も移植をすることになりそう。

 

凍結した胚を、今度は2つ同時に戻す。いずれも分割スピードが速くフラグメントも3,40%という、あまりグレードの良くないもの。さらに期待値は下がるものの、とにかく残ったその2つを移植して、ダメならその次はまた採卵になる。

 

採卵でクリニック通いが増えるのは3月半ばから後半になる見込みで、仕事が少し落ち着く頃と重なりそうなので、一安心。

 

ところで、昨日は自宅に携帯を忘れたこともあり、クリニックの待ち時間や通勤時に1冊の本を読み終えた。

 僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)


若者向けに書かれた本ではあるものの、今後どう仕事をしていくかを今年の検討テーマにしているわたしには大いに参考になる本だった。

 

この本のメッセージの1つは、投資家的な思考を身につけよということ。何に時間や労力を投資し、何をリターンとして得るか。投資する対象を見定めるために自ら何をどこまで調べ、どんなリスクを引き受けるのか。


そう考えていくと、不妊治療をするというのは投資家的思考からはほど遠いのかもしれない、と思った。それなりの資金と労力と時間を投入して、情報収集や体調管理に四苦八苦しながら結果を待つ。


ある程度長期的に考えて、焦らず待つ姿勢が重要というところは投資と似ているか。だけれども、そうして得られる結果、つまり子どもを授かるということの価値を、どう考えるかだ。

 

もちろん、それに価値があると考えるからこそ投資するのだとしても、その価値は投資のように計算できるものではないし。手に入れようとしているのは、多くの人が投資なんてしなくても手に入れることができているものでもある。投資家的思考では、おそらくそういうものに限られた資金と労力と時間を費やすなんて、賢いことではないのかも。

 

いつまで、どこまで治療を続けるのかを、オットともう一度話し合う必要がありそうだ。少なくとも、2回目の採卵の前までに。

 

子どもを諦めたら、別のことに投資できる機会が拡がる。どちらにしても、人生を豊かにしていくために、何に投資するのかをその都度話し合いながら決めていく必要がある。

 

今は、不妊治療と仕事の実力をつけポジションを確立することに投資している期間。どんな結果が出たらその投資のやめ時なのか、期待成果ら何で、引き際はいつなのか?そして、その次は何に投資するのか?

 

少しずつ考えつづけなければ。