不妊治療diary

36歳・結婚4年目のオマルが綴る、男性不妊と、働きながらの子づくりにまつわるよしなしごと

言霊

【体外15周期目・採卵周期D7】未計測

会社では下半期が始まったばかりで、プロジェクト体制で動くことが多いわたしの職場でも新プロジェクトがいくつか発足。わたし自身は、継続プロジェクトをいくつか抱えているのだけども、今日のミーティングでの後輩ちゃんとの会話。

後「わたし今回はリーダーじゃないプロジェクトばかりで、正直拍子抜けですよー」
オ「でも持ってる案件多いじゃない」
後「えーリーダーかどうかで評価変わりますもん!」
オ「いやいや、実質変わらんて。それに、わたしこの秋は妊娠する気マンマンだから」
後「あ! 治療再開したんですか」
オ「そう。妊娠したら、わたしの案件は自動的にアナタリーダーだからね」
後「そうかーそうなったらなったで、オマルさんいなくなったら人足りないすよね、明らかに」
オ「でもわたしは何と言われても妊娠するもんね!」
後「いやそれは是非してください、妊娠! でも、だとすると誰かもう一人メンバー入れないと回らないですよ〜。上司はそこ油断してるだろうなー」
オ「そうだね! 考えてもないだろうね! でもわたしは(以下略)」

と、後輩ちゃん相手に意味もなく妊娠するぜアピールをしまくる35歳11ヶ月。

ふと思ったのだが、これってやっぱり言霊なんじゃなかろうか、ということ。わたしこの秋妊娠するわ!と人に向かって言い切ったことにより、何やら本当に妊娠しそうな気がしてきた。

口に出した言葉は本当になる、というのは自己啓発本なんかで見かけるとケッと思ったりもするのだけども、何だかんだ昔からそう言われてるということは、確かに言葉に出すということにはある種の魔法めいたものがあるのだとは思う。

wikiによると、大昔は言(こと)と事(こと)の区別はなかったそうな。言葉はそのまま、コトであった。「言ってみただけ」的な概念ってなかったのか。

今回の採卵・移植が成功するかどうかを決めるのは、卵子精子の状態やら、わたしの内膜やら体調やら、それを左右するホルモンバランスに気候、栄養状態、心身の疲労度、いろんな要素の科学的な組み合わせなはずなのだが、一方で、言葉にしたことそのものが、見えないところでそれらの要素に影響を及ぼすみたいなことはあるような気がしなくもない(弱気w)。

何より、いやー難しいよねやっぱり、と言いながらやるより、いや絶対イケる、と言いながらやる方が、仕事だったらかなり確実に成果につながることをわたしは経験的に知っている。

あんまり暑苦しい感じを醸すのは趣味じゃないし、仕事もどちらかといえばのらりくらりやってきた方ではあるのだけど、とはいえ言霊のちからを甘く見ないほうがいいような気がしてきた。

わたしは妊娠する。しかもこの秋に! 見ていろ!(無意味にケンカ腰)